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2005/03/12

arret:大学教授の汚職

最決平成17年3月8日は、元防衛医大教授の日野邦彦被告人に対する上告棄却決定。
肝炎治療薬の臨床試験の責任者だった日野被告人は1994〜1995年、治療薬に有利な論文を作成するなど便宜を図った見返りに、製薬会社側から4回にわたり計5292万円余を受け取った。

なんて怪しからん奴!

懲役3年、執行猶予5年、追徴金5292万円余ということだが、その治験の対象となったクスリは今どうなったのか、そちらの方も気になる。

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コメント

曲学阿世とはまさにこのことですね。

投稿: よしなが | 2005/03/12 08:04

 国公立大学教員だから収賄罪が適用されるのであり、私立大学では出入りの業者から何をもらおうと、罪にすらならないと思います。せいぜい背任罪でしょうが、収賄にくらべると構成要件が厳しいです。
 記憶に新しいところでは、帝京大学医学部寄付金事件があります。合格発表前に受験生から寄付金を振り込ませ、その金が大学ではなく経営者一族に懐に入っていた事件。この件は誰も処罰されていなかったはずです。

 私学助成金をもらっている以上、私学といえども公共性があり、好き勝手な運営は許されないんですが、処罰規定がありません。

投稿: 井上 | 2005/03/12 10:32

そうですね、内規としては懲戒免職となりうることもあるでしょうが、刑事罰は背任・横領などに限られるのかもしれません。

投稿: 町村 | 2005/03/12 12:43

 ダーティーな手段で治験してもらった薬は市中に出回っているかもしれないし、裏口入学の医学生はまもなく医師になります。
 治験に賄賂がからんでいるからといってデータが捏造とは言えないし、裏口入学であっても入学後の学習についていけて国家試験に合格したなら医師の能力はあるわけだから、これといって問題はないのかもしれない。
 しかし、世間の人の医療に対する信頼感は間違いなく低下します。これをどう回復したらいいのか。結果が良かったから手段はどうでもいいというわけにはいかないでしょう。

法カ収賄罪ヲ処罰スル所以ハ公務員ノ職務執行ノ公正ヲ保持セントスルニ止ラス職務ノ公正ニ対スル社会ノ信頼ヲモ保持セントスルニ在レハ

投稿: 井上 | 2005/03/12 16:46

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