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2005/03/14

AppleのBloggerらに対する情報開示請求、認められる

共同経由のAP電によれば、サンタクララ郡裁判所はアップルの開発中ソフトの詳細を暴露した「アップルインサイダー」と「パワーページ」の記者に対し、アップル社が求めた情報源の開示請求を認める決定を下した。
CNET JAPANも参照。

社員が情報秘匿の原則や米企業秘密法に反して情報を漏らした疑いがあるとして、社員を相手に氏名不詳のまま民事訴訟を提起し、身元を特定するため、情報源開示を3人に求めていたというもので、一種のJohn Doe訴訟である。

この決定のポイントは、企業秘密報道に関して「報道の自由」を保障した米憲法修正第1条の保護の対象にならないということであり、プログやウェブサイトの執筆者にも情報源秘匿特権が認められるかどうかは判断の対象とならなかったのである。

アップルを使ってブログを書いている私としては、どのように評価して良いか困ったものだが、企業秘密であるからといって直ちに情報源秘匿特権を受けないと言うのでは、メディアの調査報道が過剰に萎縮する。秘密対秘密の紛争でもあり、調整は極めて難しい。

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