オシリX(笑)
iPodが医療分野に進出という記事がCNET Japanに載っていた。
しかしこの記事は、本来「オープンソースのアプリケーション「OsiriX」を開発し、Macのデスクトップシステム上で画像を見ながら電話会議ができるようにした。」というのがメインの内容で、iPodはその画像ファイルを持ち運んで他人に見せるツール、つまりポータブル・ハードディスクとして、あるいはせいぜいiPod Photoとして使われているということに過ぎない。
ということでタイトルと内容とのズレが笑えるが、ここで取り上げられているオシリXなるソフト、医療分野にとどまらず、法律実務やロースクール教育に役に立たないか、というのが私の関心だ。
でも医学分野のような精密な画像処理は、法律実務では特殊分野を除いて大がかり過ぎるかもしれない。
医療過誤訴訟では、こうした資料の法廷への顕出という事態がやってくるので、対応できる態勢が法律家の側に必要だと思うが。
参考>いつも頼りになるWikiよりOsiriX オンライン解説文書
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コメント
司法分野でも、ノートPCやPalmが普及すれば、紙の資料を持ち歩く必要がなくなりますから、ずいぶん便利になるのではありませんか?
長い間、医師たちはポケットを「今日の治療薬」「診療メモ」「検査数値ハンドブック」みたいなもので膨らませてきましたが、米国ではPalmが普及するとともに、ポケットが軽くなる上に、膨大なデータブックを持ち歩けるようになって、誤診も減ってきたそうです。
私は心配しています。Palmマシンが近々製造中止になるのではないかと。ソニーが海外市場からは撤退しましたし、国内でも3万円以下のローエンドモデルを製造中止しました。
ノートは、大きさはともかく、電池の持続時間が短すぎるのですね。Palmなら何日でも持つのに、ノートだとバックライトを切っても、3時間で電池切れです。
投稿: 井上 | 2005/02/18 20:47
まあさすがにノートPCは普及していますし、Palmをもっているセンセイもいないわけではありません。
六法はパソコンで、という弁護士さんも多いですし、エッジも標準装備に近くなってます。
ただ、持ち歩く必要のある訴訟記録は、裁判所や相手方もあることですから、まだまだ紙媒体が続いているのでしょう。
e-filingということにならねば。
その場合の課題は、OsiriXのような場合と異なり、画像やムービーよりも文書が大部分ですね。写真は案外使うかもしれませんが。
投稿: 町村 | 2005/02/18 22:21