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2005/02/09

suprise:東京地検特捜部の部長は辞職してほしい

今更ながらに驚いた。特捜部長が書いたとされる文章をこちらで読んだが、マスコミというか報道機関の存在意義についてここまで歪んだ見方をしている人が本当にいるとは?!
しかも法律家にいるとはオドロキだ。

長いので、原文は上記サイトほか(例えば宮島理氏サイトとか論壇とか)を参照してほしい。

この方には、是非一度、中学に入り直して、公民と呼ばれる科目から勉強し直していただきたいし、それよりも何よりも、検察というような公権力の行使を直接行える組織からは一刻も早く退いていただきたい。少なくとも日本国憲法をもう一度、じっくりと、読んでみてほしいものだ。公務員には憲法擁護義務があり、その憲法は民主主義を採用し、民主主義の不可欠な基盤に21条「表現の自由」があるのだ。
もちろんこの方にも言論の自由がある。だからたとえマスコミは百害あって一利なしみたいなことを公言しても、それで罰せられたりはしない。しかし司法権力を行使する公務員の一員としては、その適性がないと判断されて然るべきだ。
おそらくは、報道の自由とか価値とかが一切認められていない某国あたりに移住するのが本人のためであろう。

この方の名前は「井内顕策」という。

そしてまたグーグル検索してみて気が付いたが、この井内検事に快哉を送る人もまたいるのだ。
そういう方々は、一方でマスコミに対する批判的見解があり、その点については私も共感を覚えるのだが、他方で権力に対する無邪気な信頼があるのだろうか?
あるいは、真実というものが初めからはっきりしているという素朴な勘違いがあるのかもしれない。

こういう人々に限って、いったん警察・検察に不愉快な扱いを受けたりすると、180度転換した警察批判を始めたりするので、どちらに転んでも始末に負えないのだが、そういった人々も含めた母集団から多数人の意思という形でまとまったところに良識があることを期待するしかない。スケートの採点みたいに、極端な点数を付ける奴は機械的に排除する仕組みがあるとよいのだが、そういうわけにも行かない。

バランス感覚が大事だというほかはない。

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