privacy:個人情報を大学に提供
大学案内を発送する業者が、資料請求者の個人情報(氏名のみならず、住所、電話番号、高校名など)を無断で大学に提供していた。
これも中日新聞朝刊に掲載されていたニュースだが、該当業者ページの個人情報の取り扱い指針ページを見ると、次のように書かれている。
「テレメールのご利用にあたってお知らせいただく個人情報は、ご請求いただいた資料の送付と、送付に関する連絡、関連情報のお知らせに使用いたします。また、ご請求のあった資料の提供元へ個人情報を提供することがあります。
当社では、以上の場合と法令、条例その他関係当局の要請等に基づき開示する場合を除き、ご本人の同意を得ることなく、個人情報を第三者に提供することはありません。」
記事によれば、元々氏名だけ提供するように書かれてあったところが、このように直っているということだ。
このような取り扱いが個人情報保護法制定を必要とした立法事実というわけであり、それ自体としてスキャンダルというわけでもないはずなのだが、新聞見出しだけ見ると、すごく悪いことが発覚したような印象を受ける。
しかし、問題視すべき個人情報の濫用は、この会社のように資料請求者の個人情報を資料提供元の学校に提供するというのではなく、資料請求者を蓄積して名簿化し、それを販売することである。
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