Hongkong:高等法院
香港の通常裁判所である高等法院は、地下鉄金鐘道駅からショッピングセンターを抜け、二つ目のビルにある。
その日に行われる事件のリストはウェブページに掲載されており、関係者はもちろん、一般傍聴人や学生もそのプリントアウトを持って訪れている。
法廷は一つしか見られなかったが、法壇に裁判官が一人、その手前に書記官が一人ないし二人座り、傍聴人は裁判官から見て右側のサイドに、陪審員が左側のサイドに、それぞれ席がある。
裁判官の正面には両当事者代理人席が二列あり、今日の法廷では二列目に司法修習生のような風情の若者が座っていた。
被告人は法廷の最後部にある鉄格子の中に座っていた。今日の法廷の被告人は身柄を拘束されていなかったが、法廷が始まるとその檻の中に座っていた。
陪審は7人。裁判官の説示が10時20分から12時くらいまで、途中15分の休憩を挟んで延々と続く。本日はもう審理が終結したあと、評決をするに当たっての説示だけの期日だった。7人の陪審が評決に達するには、全員一致か、少なくとも5人の賛成を得た特別多数決かで、4対3の場合は評決に達したとは認められない。
陪審には諮問事項書が手渡され、それに評決結果を各自記入することが求められていた。
裁判官は赤い法服にウィグを付けていた。対する弁護人・検察官は黒い法服にウィグ。
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