LSAT:適正試験???
書斎の窓11月号に、水原理雄という外国法事務弁護士の方が日本型LSATについて書かれている。
内容はまあ、とてもよいのだが、表題からして「日本で始まった法科大学院のための適正試験」と書いてある。
「適正」試験デスよ。
ひょっとすると日本語ネイティブではないのかなとも思ったが、天下の有斐閣がこんなあからさまな校正漏れをしているとは思えない。ポリシーがあってこう書いているのだろう(か?)
一貫して「適正」と書かれているので、単なる誤変換でもなさそうであり、ご丁寧なことに日弁連法務研究財団の実施した試験のことは「適性」試験と書かれている。それも固有名詞の「適性試験委員会」だけである。
ちなみに文中で「法科大学院統一適正試験実施報告書2004」と引用されていたので、あわてて手元にある報告書を見たが、ちゃんと「適性」試験実施報告書になっていたので一安心。
やっぱり日本語ネイティブでない方なのだろうか。
だとすると、見逃した「書斎の窓」の担当者は、今頃つらい目に遭っているのではないかと心配にもなる。
編集後記のような欄にも「法科大学院へ進もうとする人たちが法曹としての適正を見るための『適正試験』に関する話題」と書いてあった。やれやれ編集部全体が誤解しているようだ。
ひょっとすると、水原氏は正しく書いたのにそれを編集校正で「適正」にしてしまったのではないかという疑いすら生まれる。うーむ。
なんと、そう思ったらウェブの目次には「適性」と正しく記載されているよ。間違いに気づいたのかな。
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