ネット麻雀とanonymity
中日新聞に今一生という人が「ネット万華鏡」なる連載をしていて、今日のテーマはオンライン麻雀だったが、面白いことを書いている。
匿名の麻雀参加者には同一IDの勝負歴にもとづく格付けがある。しかし下手なレベルの人を相手にしても、「意外に巧みな戦略を見せたり、高得点を頻繁に出す人が少なくない」という。
今一生氏の分析は、プロでも匿名で参加できるので、安心して負けられるから色々な戦略を試して面白がっているのかもしれないというもの。
その上で「勝ちにこだわらざるを得ないオフラインの人生ではなかなか味わえない快感だろう」と占めている。
これは法律学者や弁護士等の法曹が、匿名でWEBやBLOGで見解を発表するときにも共通するパターンだろう。
プロ麻雀士がオンライン麻雀で好き勝手やるのと同様、プロの法曹が未成熟な思いや価値観を丸出しにして、いいたいことを言える場、それが匿名WEBやBLOGだ。
もちろん掲示板でも同様のことができるが、いかにコテハンにしても、流行っている掲示板で埋もれないためには継続的努力が必要だし、閑古鳥の掲示板では反応がないからつまらない。その点BLOGは、それなりにコメントやトラバをつける人がいるし、常に自分が主人公でいられる。
その上匿名で何でも言えれば、サイコー!
ただ、内部事情を出したり、ユニークかつまともな見解を書いたりすると、たちどころに特定されるし、それを避けようとすると、当たり障りのない限度に萎縮してしまったりして、匿名のメリットを活かせなくなる。
オンライン麻雀のようにはなかなか行かないのである。
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