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2004/10/25

民訴303条適用例

民事訴訟法303条に基づき、控訴権の濫用として制裁金の支払いを命じた裁判例が公表された。

青森地判平成16年6月15日裁判所HP
平成16年(レ)第9号

主文
1 本件控訴を棄却する。
2 控訴費用は控訴人の負担とする。
3 控訴人は4万円を国庫に納付せよ。
事実及び理由
(中略)
本件貸金債務について,利息制限法所定の利率によって計算すれば,原判決別紙計算書記載のとおり,本件貸金債務は既に完済されていると認められる。
   したがって,控訴人の請求は理由がない。
 3 ところで,本件において,控訴人は,平成16年3月25日に青森簡易裁判所に控訴状を提出したが,同控訴状には,控訴の理由について「追って,準備書面(控訴の理由書)を提出する。」と記載していたこと,控訴人は,同年4月15日に青森地方裁判所書記官から「控訴理由書の提出について(事務連絡)」と題する書面により,控訴理由書の提出を促されたが,控訴の理由を記載した書面を一切提出せず,同年5月18日の当審における第1回口頭弁論期日にも出頭しなかったことは,当裁判所に顕著な事実である。
   以上の経過によると,本件控訴は,控訴人が訴訟の完結を遅延させることのみを目的としてしたものであると認められる。そこで,民事訴訟法303条1項の規定を適用して,控訴人に対して,控訴の提起の手数料の10倍以下である4万円の納付を命ずることとする。
 4 よって,原判決は相当であり,本件控訴は理由がないからこれを棄却した上,4万円の納付を命ずることとして,主文のとおり判決する。

青森地方裁判所第2民事部
裁判長裁判官    河    野    泰    義
          裁判官    伊    澤    文    子
          裁判官    石    井    芳    明

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コメント

東京の弁護士です。

いやー,すばらしいですね。

SFコーポレーションの控訴なんて,大部分が控訴権の濫用だと思っていましたが。

控訴状に対する答弁書に,「民訴303条を適用して制裁金を命じられたい」と記載したらSFが控訴を取り下げた事例もありました。

裁判所もどんどん民訴303条を活用してほしいものです。

投稿: べんべん | 2010/04/15 18:59

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