入会権者ってどの会に入れる人のこと?
inokenblogの入会権者は男性に限る!を読んで、正しく発音できた人は何人いますか?
最近の法学部生でも、正しく発音できない人がいそうだが。さすがに上記のエントリを読んだ上でなら、発音できるだろう。
ま、そんなことはどうでもよい。上記エントリの記事は、まるで沖縄の裁判所で採用されている準拠法ルールによれば日本国憲法は適用されないのかもしれないと思わせる。回りくどい言い方だが、要するに沖縄では、入会権者を男性に限るというルールを定めても公序良俗に反しないそうなのだ。
ちなみにこの判決は最高裁判所のサイトの主要下級審判例速報に掲載されていない。恥ずかしくてストップがかかったものと思われる。判例集にも載らないだろうな。
追記:インターネット法律協議会のMLに投稿したコメントより
漁業権っていうのも、まあ入会権の一種ですね。
でもって漁協が集団的に管理するところが多いようですが、その実体法的な性質は興味あります。
それはともかく、漁協に女性は入れないというルールがあり、火力発電所の建設を承認する代償としてもらう補償金を、漁協組合員のみ(全員男性)に配分して、女性漁師には配分しなかったとしたら、彼女たちは文句を言うだろうし、それは正当な文句だろうと思います。
また、漁協組合員である男性が死亡し、その船とか網とかを女性が相続したとして、その女性には漁協加入を認めないというルールがあれば、それもまた問題になるだろうと思います。
そういう取り扱いが、慣習とか伝統なんだと言い張られても、慣習が法として認められるのは公序に適う場合だけなんですから、既得権グループから女性だけ排除する慣習というのは分が悪いでしょう。
追記2:ILC関連で、原判決のウェブページを教えてもらった。情報提供に感謝。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- フランスの司法信頼度調査2024(2025.11.07)
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)


コメント
こんばんは。
興味を呼び起こす判決ですね。
入会権を規制するのは「慣習」。
相当、昔から、このような規制というか、慣習に従って運営されてきたとして・・どう、考えるべきなのか??
入会権の場合、現時点での発想というか、考え方からすれば、おかしな内容の慣習が維持、継承されてきている場合がありますよね。憲法の価値判断からすれば、おかしな内容の入会権・・うようよあるような気がします。
地元で長年受け入れられてきた慣習、運営方法は・・時間の経過や価値観の変動に伴って・・見直すべきなんでしょうが・・入会権の場合、その見直す契機が少ないかも??
いずれ消え去る権利であるかもしれませんが・・本件の場合のように、消え去る前に、問題が勃発するか??
むちゃくちゃな発想かもしれませんが・・入会権を法律が取り入れた際に、「慣習による」と定めたには、そうせざるを得ないという事実上の側面とともに、前近代的な?入会権については、法律は一歩・・退いた?? 前近代的な権利をそのまま肯認せざる得なかった??
本件判決が、現在の価値観から後退した内容の判決をしたのは、このような入会権独特の前近代的権利としての性格を追認せざるを得ないと考えた??
思いつきのメチャクチャなコメントで、ごめんなさい!!
投稿: 五右衛門 | 2004/09/21 22:14
笑うちゃったわな。
でも、よくよく考えると、当時はやはり、体力のある「おじいさんは山に芝刈りに。おばさんは川に洗濯に」といことで、一応、山村の男同士の仲間内で決めてたもんでしょうから、多分。
だから、その点民俗学的には、立証されるでしょうが、一定合理性があったんじゃないでしょうか。
でも、その点の時代的な背景と今、この時代における社会意識の問題を考察せず・・・・・・やはり笑ちゃうわな。
それに「男女共同参画社会」なんて、なんか欧米語の翻訳語みたいで、もうちょっと日本語としての文化的ニュアンスのある言い回しはないのかいな??
「いりあい」というのは、山で芝刈りする男共が、山に「いり」お互い山のどっかで、で「あう」きこりをする人の権利(昔は権利とは呼ばなかったでしょうが)という言い回しは、伝統文化の臭う言葉みたいで、いいじゃん。
投稿: ヒデポンやまだ | 2004/09/21 23:53
こんにちは<(_ _)>
私の所では、漁協組合員の漁師(男性)が死亡した場合、船や網を女性が相続するっていうのは聞いた事ありませんね。
跡継ぎの男性が居なかった場合は、船は売り飛ばしたり、網はそのまま放置したりしてますね。それに最近では、息子などが後を継がないところも増えてきました。
慣習・伝統が支配してますし、土地柄によっては男女差別もありますね。
私も父親が十数年前に亡くなり、船と網を相続しましたけど、そのまま放置しています。
漁業権が無いんですけど、過去に数回漁しましたけど漁師はみて見ぬ振りをしてました。(⌒▽⌒)アハハ!
投稿: 更紗 | 2004/09/22 11:55
イチローすごい
さて、女性が自分で漁師になるのは、体力差もあり珍しいかもしれませんが、不可能ではないのでしょう。
また網元とかなら、別に自分で漁をするわけでもないので男女は関係ない。
にもかかわらず女性が皆無というのが、現代における状況というわけですかな。
投稿: 町村 | 2004/09/22 13:04
追記があったのでクリックしてみたら地裁のですね
高裁の判決が見たい。
因みにちょっと検索してみたらこの(窪田)裁判長は
以前は大阪や高松の地裁にいたようです。推測ですが
今年から高裁に移られたのかもしれません
投稿: 但馬 | 2004/09/22 23:13