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2004/08/18

UFJの統合交渉差し止め、最高裁に抗告許可

最高裁がこのような決定事件の当否を判断出来るようになったのは、平成8年民訴改正の最も成功した点といえる。

それはともかく、この様な件について司法の過剰介入という批判があるようだ。それも、仮処分を命じた判断にも過剰介入といい、仮処分を取り消した判断にも過剰介入という批判が向けられている。

契約があり、契約条項の効力として条項に反する行為を差し止められるかどうかを判断することは、司法の本来の役割であり、これを過剰介入というのはまるで法律を知らない人のいうことであろう。あるニュースでは、法曹界でも「統合交渉という高度な経営判断に司法が過剰介入すべきでない」という意見があるといわれているが、愚かなことである。
契約の効力の有無に司法が判断を下さないで、どこが判断するというのか?

逆に仮処分を取り消したことについての判断の仕方が、純粋に法的な判断によらず、影響の大きさとか政治的経営的判断の考慮を入れたからということで、過剰介入だというのは、一応理解出来る。
しかしこれも、結局のところ法的判断というのは当該事案をどのように落ち着きを付けるのがよいか、仮処分であれば紛争経過において必要な現状維持策は何か、ということを判断せざるを得ないのであり、どちらに判断するにせよその影響を無視することは判断者にはできない。

ということで、UFJ問題については、常識的なレベルでの無知をさらけ出した感情的な反応が目立つ。

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