Melbourneの裁判所2
メルボルンの新しいカウンティ・コートに傍聴にいった。
特別の許可を得て写真をゲットしたが、大小はあれど、見て回った法廷はどこもこの様な感じであった。
レイアウトが左右逆の法廷があるが、この法廷では左側に証人席があり、その後ろにモニターがある。
このモニターはテレビ会議システムで他の地方の法廷と結ぶ場合に使われ、モニターの一つは自分の法廷を、もう一つは相手側の法廷を映していた。
法廷に出入りするときは必ず一礼し、裁判官入廷時も起立して裁判官を迎え、裁判官がbe seatedというまで立ったままでいる。この辺は日本の法廷よりも厳粛である。
また、弁護士の法服も、地位によってか二種類か三種類あり、裁判官も紫の縁取りをした人とそうでない黒一色の人がいる。
テレビ会議システムを用いていた法廷では、誰も法服もウィッグも着けていなかったが、その事情はよく分からない。
民事法廷では、水泳の事故に関する訴訟で、ドクターが証人尋問を受けていた。陪審制であり、写真の証人席の反対側に、6人のJurorsが座っており、両当事者代理人が交互尋問をした後に陪審が退廷して評議に入った。即座に結審して評決を出すらしい。
また、刑事の控訴審法廷では、女性の単独裁判官が検察官と弁護人のそれぞれの言い分を自らパソコンに打ち込んでいた。その前にはデータベースをオンラインで呼び出していたようであり、ネットワーク化とe-Filingが完備していることが伺われる。
カウンティ・コートの新しい建物は、2003年にInterior Construction Awardを受賞している優れものである。
是非、写真集を作成して発行してもらいたい。
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コメント
Melbourneといえば真っ先にメルボルン事件を思いだします。
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インフラだけ変わったのではないことを願います
投稿: 但馬 | 2004/08/12 21:17