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2004/06/03

判例コメントは誰が書くの?

おかだよしひろさんのブログによれば、判例を入手した雑誌社は判決を下した裁判官に掲載価値の有無を判断してもらい、ついでに当人に判例コメントを依頼するらしい。
そこで、自分の判決に対して妥当な判決と言えようとか書かれていると、判例雑誌のマニアはニヤリとするらしい。

しかし、これまで見た中でも、議論を呼ぶとか、議論の分かれるところとか、やんわりと批判しているコメントもあり、それはきっと合議で多数決に破れた主任裁判官とか、当人が忙しくてよそに依頼がいった判決なのだろう。

ちなみに、裁判所が新着判例をウェブで発表しているが、あれは判決を下した各部が責任を持って選定し、仮名処理をして発表するとのことである。従って部によって発表に積極的なところとそうでないところの温度差が激しく、やたらと東京簡裁の判決が多いなど、ばらつきが生じている。
思うにそういう格差をなくすためにも、数値目標を立てて、掲載率50%ぐらいを達成してほしいものである。
こうすると、当然不必要な判決が多数発表されることになるが、後は二次利用者が選別すればよいことである。

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