技術の進歩と法のダイナミズム1
法(律)は国民の代表が理性的な討議の上で作られる。
民主主義の基本として小学校で教わる。原理的には正しいが、これには色々な虚構が混入しているということも、オトナになると見えてくる。
しかし原理的にも、法が国会の制定した法律だけでできているわけではないのは自明だ。政令もあり慣習法もある。
そもそも法は人間の生活を規律するルールだから、前提となる人間の生活環境が変われば、法もかわらざるをえない。
その変わるメカニズムは複雑だ。確かに、裁判所の解釈適用が最も大きな要素だし、行政庁、特に警察検察という法執行機関が大きな役割を果たす。しかしそれはいわば結果であり、法の変容のメカニズムはそれ以前に、生活環境という事実のレベルでの変化が大きな役割を果たす。いわゆる立法事実と呼ばれるものだが、狭い意味での立法事実(例えば取締立法を作る上での被害実態)だけでなく、国民の法意識が変わったり、政策的な決断があったり、生活に使う道具が変わったり、様々な要因がある。
科学技術の進歩発展が法の変化をもたらすことは、従って当然のことなのだが、問題はそれだけではない。
続く
町村泰貴@foma
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コメント
winny事件の第1回公判が
平成16年9月1日の10時からに
決まりました。
(期日請書を出す前に、共同通信から
報道があったのは驚きましたが)
裁判所が夏期休廷期間を挟むため、
このような日程になっております。
京都地裁の法廷は狭いですので、
全員傍聴が出来るとは限りませんが、
可能な限りで傍聴に来て頂ければ
幸いです。
投稿: 弁護士 | 2004/06/24 11:07
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
弁護団宛のメールアドレスが変わりました。
SMTP over SSL が標準で、そこそこ
安かったので入ったのですが、
これがかなり調子悪くて困っています。
また変わるかも知れません。
良いところがあったら教えてください。
なお、弁護団のHPを作るのか?
という噂があるようですが、
今のところ時期未定です。
忙しすぎます。
紀藤先生を見習って、個人のブログでも
立ち上げたいと思っていますが、
それも、いつになるか分かりません。
投稿: 弁護士壇俊光 | 2004/06/25 12:42